ご挨拶
あけましておめでとうございます。みなさんお正月はいかがお過ごしでしたか?食べ過ぎ飲みすぎで胃腸の調子を崩してしまった方、太ってしまった方、お仕事で忙しくてゆっくりお正月を味わえなかった方、風邪をひいて寝込んでしまったかたなどさまざまではないでしょうか?
忙しくてお正月をゆっくりできなかった方のため、これから新年会をされる方のために私、福永愛美がおいしい御節料理の作り方、重詰め(お重への盛り付け方)、一品一品のお料理・食材の意味などを紹介します。すでに三が日は終わってしまいましたが御節料理を手作りしてお正月気分を味わってみませんか?都内高級料亭料理人の方にご指導していただき、2009年12月16、17日に実際に都内某民家をお借りして御節料理をつくったレシピが元になっています。御節料理だけに限らず普段の手料理にも役立たせていただけることができれば幸いです。
御節料理を手作りして食べることには次のようなメリットが考えられます。
- 一品一品のお料理・食材の意味を考えながらつくり今年の祈願をしながら食べることができる
- 日本の文化を次世代へと受け継ぐことができ、教育上すぐれている
- 火を通した食べ物や煮〆た食べ物が多いので宴会料理として悪くなりずらいまた、日保ちする
- 一家団欒(イッカダンラン)の口実となる
- 火を通した食べ物が多いので消化に良い
- 主婦は作るまでが大変だが正月にゆっくりできる可能性がある
- おいしい
- リーズナブル
- お正月気分を味わうことができる
- などなど
また、昨日は七草をたべましたか?お正月にたべすぎ飲みすぎで胃腸を壊してしまった方のために胃に優しくて、おいしい七草粥(ななくさがゆ)の作り方をご紹介します。
(注)御節料理の意味、内容、詰め方などは地域、家庭によって異なる場合がございます。すべてのお料理を紹介しているわけではございませんのでご了承ください。
撮影日:2010年12月16・17日
配信・編集:Acmak(エーシーマック)
配信開始日:2010年1月8日
参考資料:一部wikipediaを参考にしています
御節料理(おせちりょうり)とは
もともと、御節料理(おせちりょうり)とは中国大陸から伝わった年中行事である季節の節目、季節の変わり目にあたる節日(せちにち、節句、節供)に行われる宴会(節会(せちえ))でお客様に振舞ったり、神様に供えられた御馳走の御節供のことを指しました。「御節(おせち)」は「御節供(おせちく)」の略だそうです。
節日
- 1月1日 元日の節句(がんじつせっく)
- 1月7日 白馬の節句(あおうまのせっく)、七草、人日(じんじつ)
- 3月3日 上巳祓(じょうしのはらえ)、桃の節句、雛祭り
- 5月5日 端午の節句(たんごのせっく)
- 7月7日 乞功奠(きっこうてん)、七夕(たなばた・しちせき)
- 9月9日 重陽(ちょうよう)、菊の節句
しかし、現代では特に正月に備えて年明けまでに用意され、保存がきくお祝いの料理を指します。保存がきく料理になったのには「神様をお迎えした新年に台所を騒がせてはいけない」という考えによる説や「女性が三が日に休めるように」ともいわれてます。
お節料理はお屠蘇(おとそ)、祝い肴三種、雑煮、煮しめを指しましたが、近年では重箱に詰められたもののみを指します。これは第二次世界大戦後(1945年以降約64年前以降)の話だそうです。デパートで正月料理を販売する際に「おせち」という言葉を使ったために「おせち」=「正月料理」というイメージが広まったそうです。
御節料理は手料理の代名詞とみられていますが、近年ではスーパー、コンビニ、料亭などで手ごろな価格で販売していこともあり手料理の文化が遠のいている傾向も見られます。また、本来は年迎えの膳として、大晦日に食べるものでしたが、現在では元日以降にたべるのがふつうとされています。
重詰め
伝統的なお節料理の重詰めには五段重を使いますが、近年では省略され三段重が利用される場合が多いようです。重箱に詰めるのは「めでたさを重ねる」という意味で縁起をかついだものです。
重箱は上から順に一の重、二の重、三の重、与の重、五の重と数える。四段目が与の重と数えられるのは四(し)が死を連想させ縁起が悪いと考えられるためであるとされており。
重詰めされるものとしては火を通したもの、酢に漬けたもの、干したもの、味付けの濃いものなど日保ちがよいものになり祝い肴三種、煮しめ、酢の物、焼き物、口取りになります。地域や家風で詰め方は異なりますが基本的な詰め方は以下の通りです。
五段重
- 一の重・・・祝い肴三種
- 二の重・・・酢の物、口取り
- 三の重・・・焼き物
- 与の重・・・煮物
- 五の重・・・控え(何も詰めない)
(五の重が空になっているのは、現在が満杯(最高)の状態ではなく将来さらに繁栄し、富が増える余地がある事を示している。)
三段重
- 一の重・・・祝い肴三種、口取り
- 二の重・・・酢の物、焼き物
- 三の重・・・煮物
御節料理の完成画像(昆布巻きの煮しめを間違って二の重にしてしまいました)